日帰りで帯広旅行を実行し、その折り返しとして晩成温泉を選びました。ここは、世界的に見ても珍しいヨード泉です。太平洋をのぞむ北海道の温泉を利用してきたレポートです。
旅行記
帯広空港から市街へ
この日のスケジュールは早朝便で帯広入りし、午前中に何か所か訪問して13:55のフライトで東京・羽田へ戻る行程としていました。
ここまでの旅程については、以下にまとめています。
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予定通りに羽田空港から搭乗し、8:40頃にとかち帯広空港に到着、降機後はランドエリアに出てから3Fの展望ホールへ向かいます。ここで、搭乗してきたNH4761便を撮影しました。

このとかち帯広空港は、屋外の展望デッキではなく、屋内のホールとなっています。窓越しですが、ワイドに展開されたホール内で滑走路を見渡すことができます。窓側にはカウンターテーブルと5mおきくらいに椅子もあり、のんびりと眺めたりすることもできます。足掛けもあって、考えられた造りであることがうかがえました。

1Fへ戻り、本日の足を確保します。到着口の横にあるレンタカーの受付カウンターへ行き、事前に予約しておいたレンタカーの手続きを済ませました。
ハンドルを握ると、まずはスターバックスコーヒー(以降、スタバ)を目指しました。コーヒーを飲みたかったこともありますが、スタバのアプリにある”マイストアパスポート”に記録を増やすということもありました。
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マイストアパスポート:楽しみ方|スターバックス コーヒー ジャパン
お店ごとにデザインが異なるデジタルのオリジナルスタンプが、全国のスターバックス店舗のご利用で集まりま ...
www.starbucks.co.jp

帯広市街には2軒のスタバがあり、まず空港から近い帯広稲田店へ。アプリでモバイルオーダーをしておき、トゥデイズ コーヒーを受け取りました。

続いて、もう1軒の帯広白樺通り店へと移動します。車で20分弱程度なので、そこそこ離れています。こちらでは、やはりモバイルオーダーを使ってワンモアコーヒーを購入。旅のお供が増えました。
帯広市街から晩成温泉へ
空港から北上し、スタバという目的を果たした後は、メインイベントの晩成温泉へと向かいます。70km超の車移動です。
帯広市街からは南下して、帯広・広尾自動車道を経由していくルートです。地図を見れば一目瞭然ですが、とかち帯広空港を越えて太平洋側へと抜けていくことになります。
スタバから帯広・広尾自動車道までは、帯広の森を抜けていくルートでした。右手に帯広の森、左手には陸上自衛隊 十勝飛行場がある中を抜けていきます。5月という時節柄、とても爽やかな雰囲気でした。帯広の森は、通過だけでなく目的地として訪問したい場所ですね。
Google Mapsに従って進み、帯広・広尾自動車道の帯広川西ICから自動車専用道に入りました。ここから40㎞弱、自動車専用道路となるので移動はスムーズでした。
交通量もほどほどで快適なドライブは、「6 忠類」で一般道へと戻りました。この後は、県道319号に沿って太平洋に向かって走ります。畑や農地が中心の景色の中を進みます。基本的に道なりに進みますが、時折ある右左折は刺激となって新鮮でした。
そして、出発から1時間10分ほどで晩成温泉に到着しました。
晩成温泉
晩成温泉とは

晩成温泉とは、北海道・十勝地方にある温泉の一つで、特徴はなんといってもヨウ素を非常に多く含む温泉であるということです。ヨード泉とは、ヨウ素を多く含んだ温泉のことを指します。
ヨード泉は、国内には他にも白子温泉(千葉県)や新津温泉(新潟県)などがあり、世界的に見てもアイスランド(ブルーラグーン)やヨーロッパ(ドイツ・フランス)にヨウ素を含んだ泉質があります。ちなみに、ヨウ素の生産量はチリに次いで日本は2位というヨウ素産出国でもあるそうです。
そのヨウ素といえば、うがい薬の「イソジン」や消毒液の「ヨードチンキ」などは聞き覚えのある商品ではないかと思います。殺菌作用に優れていることが、ヨウ素の一般的な特徴です。また、保温効果にも優れていて湯冷めしにくいことも特徴の一つに挙げられます。
アクセス
車でないと厳しいでしょう。とかち帯広空港から一般道のみ、または自動車専用道路(無料)を経由して約50分です。
2025年現在ではバスもあるようですが、大樹町の市街地との往復のみとなっています。
バイクや自転車のツーリングで訪問する客も多いようです。

晩成温泉の建物は、見ての通りに平屋です。駐車場も含めて敷地が広いので、建物は2階や3階という具合に縦へ伸ばす必要はなく、横に長くなっています。移動も楽ですね。
駐車場は無料で、建物の前をはじめ写真のように1段低くなったところにも止められるようになっています。
施設は日帰り入浴がメインですが、施設の周囲には宿泊棟やキャンプ場もあり、ニーズに応じた使い方ができるようになっています。
詳細は、晩成温泉公式サイトでご確認ください。
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北海道 大樹町晩成温泉 ポータルサイト 大樹町の宿泊(ホテル)をお探しなら
www.bansei-onsen.jp
日帰り入浴

建物内に入ったら、靴を脱いで館内へ入ります。シューズロッカーも用意されています。
玄関前には受付と券売機がありますので、入湯料は券売機でチケットを購入してから受付の方に渡してください。受付の左手には、売店も併設されています。
日帰り入浴と館内利用に関する情報は、以下にまとめました。

館内は清潔感があり、通路などもゆったりとした造りとなっています。
温泉への導線には、地元のイベントポスターなどが掲示されていました。

広々とした休憩スペースも用意されていて、湯上り後のまったりとした時間を過ごすこともできます。
更衣室には鍵のかかるコインロッカー(100円、使用後返却なので実質無料)と、4段に分かれた棚(鍵無し)に脱衣カゴが置いてあります。貴重品のみロッカーに入れると良いでしょう。

温泉は源泉が18度と低く、加温して43度にしています。
洗い場は10か所もあり、浴室のサイズからすると潤沢だと思います。シャワーもついています。
サウナやジェットバスもあって、浴室の外には太平洋を一望できるバルコニーがあり、外気浴が楽しめます。
個人的には熱いお湯が好きなので、43度は願ったり叶ったりでした。熱い湯といえば、武雄温泉もなかなかの熱いお湯でした。
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訪問した日は曇り空と湯気で、上図のようにクッキリと太平洋は見えませんでしたが、ヨード泉と雰囲気は十分に楽しめました。
帰路とナウマン象

入浴後は、帰りのフライトに搭乗しなければならないため、のんびりはせずに帰途につきました。
帰りの道すがら、「ナウマン象発掘跡地」に立ち寄りました。
往路でも通過した場所ですが、時間があれば立ち寄るとしていたためスルーしていました。
駐車スペースは当跡地と道を挟んだ反対側にありますので、興味のある方は立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
化石骨が発掘されたのは昭和45年だそうで、日本初だったそうです。ナウマン象の歴史(約30万年前から1万数千年前まで日本列島(北海道から九州まで)に生息していた)からすると、ごくごく最近に発掘されたものとなりますね。しかし、その貴重性は高く感じますし、ここから少し離れた忠類には「忠類ナウマン象記念館」があるほどで(14km超、車で20分ほど)、歴史的な価値も非常に高いものだと思っています。
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忠類ナウマン象記念館|北海道幕別町公式ホームページ
北海道幕別町公式ホームページの「忠類ナウマン象記念館」です。
www.town.makubetsu.lg.jp
最後に

今回は、十勝地方にある晩成温泉へ日帰りの弾丸旅で行ってきました。
ヨウ素を多く含む温泉で、国内外を見ても非常に珍しい泉質です。殺菌作用や保温効果に優れており、湯冷めがしにくいという効能や、茶褐色という色味とアンモニア臭のような臭いがあることが特徴です。
旅行であれば、車・バイク・自転車などがないとアクセスがしにくい点はありますが、泉質はもとより、入湯料とそれに含まれるサービス(タオルの無料貸し出し、ボディソープ・シャンプー等の設置、無料の駐車場などコストパフォーマンスにも優れています。個人的には、タオルは有料で買い取り式でも良いのではないかと感じてしまうほどです。
静かな海沿いの温泉は、世界的にみても数の少ないヨード泉です。車などの交通手段さえ確保できるのであれば、一度は訪れてみても良いのではないでしょうか。


