宿泊記

四万十の宿 宿泊記

2022-06-05

今回は、四国の中でも高知県四万十市にある、四万十の宿に宿泊してきました。初ガツオを食べつつ、四万十川や沈下橋などの見学を目的にした、2泊3日での旅行でした。

サラっとご紹介

四万十の宿

高知県四万十市の中でも南西部に位置し、四万十川の河口、太平洋に流れ込むすぐ近くに「四万十の宿」があります。

アクセス

車の場合

県道42号線(中村下田ノ口線)を北から南下してくると、「土佐西南大規模公園」という標識があるので左折します。大きな丘のような感じで上っていきます。そのエリアには公園の他に「オートキャンプ場 とまろっと」、「星空観察広場」、「道崎展望台」などがあり、その中に「四万十の宿」もあるというロケーションです。

鉄道の場合

・高知駅方面からであれば土讃線(土佐くろしお鉄道)で特急あしずりor特急しまんとで中村駅にて下車し、バス(高知西南交通 下田線に乗り換えて約20分の「いやしの里」で下車となります。

・宇和島駅方面からは、乗り換えが必要です。宇和島駅→予土線→若井駅→土佐くろしお鉄道へ乗り換え(別料金)→中村駅→バス(上記同様)→「いやしの里」停留所下車となります。

ご参考までに、四万十の宿へ到着するまでの行程については、以下にまとめてあります。

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設備

エントランス

エントランスに向かうには、複数の導線があります。受付は1ヶ所ですが、車路側(2ヶ所)と駐車場側(1ヶ所)となります。車路側にも小さめながら駐車場がありますが、8台ほどしか止められません。私はその奥にあるメイン駐車場の方に止めたため、別の導線からチェックインしました。特に奥の駐車場は、日帰り入浴の方が止められるように広いスペースとなっていて、数えてはいませんが20~30台くらいは止められそうでした。

屋上から見た車路側の駐車場です。
左の写真から見て、右後ろに振り返ると見える奥の駐車場側です。

敷地に入ってからも初めての方には難しめです。左上の写真の右上に、黒い建物があります。これが下の写真の左に写っています。この黒い建物との境にエントランスへの入口・・・下の写真があります。ここを入っていきます。

敷地は広いのですが、間口はこんなに地味なのです。先に受付なども見えず、ここで良いのか?と疑念を抱きかねません。

すると、左右に分かれますので、右に行って受付にてチェックインをします。大浴場などもこちら側になります。宿泊施設は左側ですので、チェックイン後は戻って更に直進する(上の写真では右から左に抜けていく)こととなります。

いずれにせよ、初めてだと迷いかねないのでご注意ください。

入って右を向くとこんな景色です。
こちらは左を向いた時の画です。

中庭・建物

宿泊棟とはなっていませんが、そんな感じに分かれています。部屋に着く前には、目の前に中庭が広がることでしょう。放射状に広がっているので、見え方は様々です。

引きのショット。個の左奥にも部屋があり、右の写真がそれです。
部屋の扉は隣同士ですが、開き方は左と右にそれぞれ分かれています。
2F「風」の2室です。
燕も見かけました。
2階から中庭/駅名標側を眺めた画です。
夕暮れ時は、こんな雰囲気です。
半地下、中2階の部屋もあります。
こちらは明確な1階と2階の部屋です。

駅名標

こちらの宿の運営については、元々はジェイアール四国アーキテクツが運営していたものの、会社の清算によりJR四国のグループ会社=四国開発建設が引き継いで運営しているそうです。それらの名残からか、敷地内には駅名標とレールが設置・敷設されています。

敷地内には随所に枕木が使われています。このホームも、枕木を利用していますね。

四万十いやしの湯

日本人は、宿と言えば真っ先に温泉をイメージするのではないでしょうか。こちらは天然温泉であり、旅の疲れを癒すにはもってこいです。日帰り温泉も提供しているため、21時までは人の出入りが多いかもしれません。今回は風呂付の部屋であったため、内湯と露天風呂は21時以降に利用しました。

宿泊者も日帰り利用者も、ここで手続きをしてから入浴となります。
受付の右前方に、この通路があります。

出典:四万十の宿 公式サイト
出典:四万十の宿 公式サイト

入浴後のお楽しみも充実しています。ハードドリンクは見当たりませんでした。日帰り入浴の方も大勢いるようで、地域性から車社会ということもありそうですね。そもそも、飲酒運転は法律で禁じられているわけで、助長することになりかねませんから無くて正解ですね。

各種ソフトドリンクがあり、選び放題ですね。
アイスクリーム/ジェラートも売っています。

旬菜料理 山川海

宿での食事は、朝夕ともこちらになります。料理人による丁寧なお仕事を堪能できました。こういった旅行でないと、なかなか会席料理をいただく機会はないので、じっくりと堪能してきました。

和の雰囲気がたっぷりの入口。
夕食。詳細は、次をご参照ください。

夕食

  • 食前酒:仏手柑酒
  • 先付:たび海老、チャンバラ貝
  • 前菜:鮎甘露煮、鰹酒盗、蛤、川海老、鶏の松風
  • 酢物:中村の塩タタキ
  • 向附:季節のお造り盛り合わせ
  • 台物:四万十牛の陶板焼き
  • 焼物:四万十川天然鮎の塩焼き
  • 揚物:青佐海苔の天婦羅
  • お凌ぎ:鯖の棒寿司
  • お食事:御飯(四万十町産・仁井田米)、吸い物、香の物
  • 甘物:本日のデザート

屋上展望

受け付けのそばには、「屋上展望」への入口があります。上がると、高低差のある敷地と建物を見渡せます。

この扉を進み、前方の階段で屋上へと上がれます。
階段1段1段の奥行(足を踏み込む場所)は広めで、歩きやすかったです。
屋上はこんな感じで、椅子に座ってのんびりすることもできます。

Cafe Bar 菩提樹(営業自粛中/2022年8月現在)

残念ながら、コロナ禍で夜にBarとしては営業はしていませんでした。日中は人を見かけたので、もしかするとCafeとして営業をしているかもしれません。

Barとしては営業せずとも、きちんと維持・管理されているようでした。

宿泊記

一度、露天風呂付きの部屋に泊まってしまうと、ついそれを欲してしまいます。ということで、今回も露天風呂付きにしました。部屋風呂は温泉ではないのですが、露天風呂というだけで時間や他人を気にせず利用できるというのは、大きなメリットだと感じています。

【風の棟】露天風呂付和洋室

風 208号室でした。このタイプは4部屋のみで、1階と2階に各2室の計4室です。公式サイトのデータは以下の通りです。

  • 定員:4名
  • 広さ:36.6㎡
  • 全室禁煙
分かりにくいですが、正面の階段を上がった右にある西日を浴びている扉が208号室です。

玄関まわり

扉を開けて入室すると、玄関は縦長です。先は左右に分かれていて、左はトイレと洗面化粧台、冷蔵庫と金庫に分かれた小部屋、右がメインルームという造りになっていました。

玄関は縦長。大きめのタイルが敷設せれており、オシャレ感が出ています。かつ、ほぼほぼバリアフリーです。
冷蔵庫は小型タイプ。扉は左開きの方が使い易いかと。
金庫はなかなかの位置にあります。今回は未使用でした。

水回り

お手洗いと洗面化粧台は、茶系でシックにまとめられています。トイレはタンク式です。

アメニティ

歯ブラシ、ヘアブラシ、コットン、綿棒など、必要なものは一通り揃っています。

拘りのモノがなければ、特に準備はいらないでしょう。

寝室

奥に長い?深い?玄関の右がメインルームです。寝室と居間に分かれています。かつ、和洋折衷です。寝室はツインで、個々に浴衣やお風呂セット(タオル、バスタオル、足袋など)が置いてあります。籠に収められているので、大浴場等への移動時には収納として活躍してくれます。

今にはお茶と茶菓子がセットされており、旅館テイストとなっています。

羽織りもあり、南国とはいえ湯冷めしないような気遣いは嬉しいですね。

居間

6畳の和室に仕立ててある居間。座椅子をはじめ、テレビ台やお膳や障子など、居間はすっかり和風旅館です。

窓からの眺めは森の一択です。鳥や動物でもいてくれれば、雰囲気や価値もまた違ってきますね。個人的には自然な感じは大歓迎です!

部屋の窓からの眺め。木々が多すぎて虫が云々とのコメントもあるようです。ちょっと、ジャングリーですかね。

露天風呂

解放感のある露天風呂は、樹木が近く自然を感じながらの利用となります。樹木は、よく見ると雑然としているようにも感じられるので、一度手入れをすると良いかもしれないですね。個人的にはタイのカオラックを思い出すので、嫌いじゃないです。

なお、シャワーの水圧は強く申し分なし、ボディソープやシャンプー類の泡立ちは良かったです。

こちらが露天風呂。左側には木々が生い茂っています。
お湯を張った状態。水栓が不動タイプで、頭が向こう側の場合には注意が必要です。
湯船に浸かった時の目線。正面の柵は1枚1枚が厚めで、外からの視線を遮っています。
湯舟全景。お湯はかなり早く溜めることができます。
ボディソープがあるものの、石鹸もこのように用意されています。
コンディショナー、シャンプー、ボディソープと一通り揃っています。
HAJIMARI EASY +というブランド名の商品でした。

湯舟の反対側=部屋との出入口はこんな感じ。浴室は三角形ですが、広さは十分です。

その他の設備

だいぶ和に拘ったものを設置しています。掛け軸、照明、ベッドのサイドテーブル(和風な入れ物)などがありました。

上が蓋となっていて、道具箱のようです。施錠するなら閂のようです。
掛け軸と飾り棚。より雰囲気が出ます。
照明や座椅子も凝っています。
TV台は千両箱でした。

電源類

ベッドサイド、TVの横、床の間、飾り棚の影ににそれぞれあります。が、PCで作業するテーブルがありませんでした。お膳も微妙なのでパスし、結局うつ伏せになってTVの横から電源をとりました。

ベッド間にある内線電話の左に2系統ありました。
右のベッドの更に右に空気清浄機とともに1系統の空きがありました。
かなり狭いですが、1系統は空いています。
ゴミ箱裏にひっそりと2系統。でも、ちょっと使いにくいですね。

朝食

品数が多く、栄養バランスも良さそうですね。

夕食時と同じく、会場は旬菜料理 山川海です。和定食ですが、さすがにお上品に仕上がってました。焼き魚がダブルメインの一つで、もう一つは土佐ジローの卵です。その他、小鉢が多く用意されており、惣菜や豆腐、香の物などが味わえました。

ゆったりスペースのテーブル。
宗田節に漬けた醤油。Good Smell!
卵かけご飯専用 極上宗田節。
朝から土佐ジローの卵をいただきます。
贅沢に卵かけご飯。この後、宗田節をたっぷりとふりかけて・・・。

最後に

2泊3日の行程で組んで正解でした。したいことをして、食べたいものを食べ、満足度の高い宿泊でした。時間や空気感が非常に緩やかに感じ、時間に追われているとこういった非日常がとても新鮮で、身体にも気持ちにもプラスに働いていると実感できました。機会を作って、再訪したいと思える宿泊となりました。

黄昏の四万十の宿。再訪したいですね。

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KAMASA

学生時代は添乗員に憧れていましたが、個人的な事情により断念。社会人となり妻と出会い、旅への想いが再燃。日本国内・海外を問わず旅行が好きなのだと再認識しました。妻から陸マイラーや修行僧のことを聞き、行動するようになりました。但し、うちにはワンコ2頭がいるため、修行は弾丸/タッチ系が専らです。2018年にANAダイヤモンド会員となって以来、継続中です。コロナ禍により国内旅行が主となり、飛行機よりも電車旅が増えています。スターバックスコーヒーの全店制覇を目指したり、全国のモンベルショップへ立ち寄ることもしています。

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